徳川家康に献上された歴史ある山葵(わさび)栽培発祥の地・静岡県葵区有東木の「わさび田」を見学 (1/2ページ)

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徳川家康に献上された歴史ある山葵(わさび)栽培発祥の地・静岡県葵区有東木の「わさび田」を見学

日本独特の香辛料として、以前から欧米や東南アジアで認知度の高まりを見せている「山葵(わさび)」。静岡市の北、安倍川を遡ったところにある、静岡市有東木(うとうぎ)には「わさび山」と呼ばれる一大ワサビ田があります。江戸時代初期に有東木沢の源流に自生していたわさびを集落内の井戸頭という湧水地に植えたところ、適地で繁殖したのが栽培の始まりとされています。

わさびは日本固有の植物で、奈良時代の文献にもその名が出ており、鎌倉時代には食用にされていたといわれています。わさびの栽培は今から400年前、慶長年間(1596年〜1615年)に安部郡大河内村有東木(現在の静岡市葵区有東木)で始まったとされています。

そのころ、駿府城に移り住んでいた徳川家康公に、有東木のわさびを献上したところ、その香りと独特な辛味を絶賛し、天下の逸品として有東木のわさびは門外不出の御法度品に。わさびの葉の形が、徳川家の家紋である葵の紋に似ていることからも珍重されたと言われています。

静岡のわさび田は、畳石式と呼ばれる棚田状のわさび田で、肥料や農薬は使わず、湧水の養分のみで栽培する伝統的な農法が継承されています。

有東木にあるわさび田を見学させていただきました。こちらでは1坪あたり約800本が植えてあるのだそう。収穫時期がきたら細長い鍬やくま手を使って慎重に土を掘り起こし、根茎に傷を付けないように掘り出します。

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