甦る「アイドルグループ」黄金伝説(1)<直撃1>「おニャン子クラブ」友田麻美子 (1/2ページ)
80年代のアイドル勢力図を変えた「おニャン子クラブ」に、幻のメンバーが5人もいたことをご存じだろうか。その1人で、エース候補だった会員番号7番・友田麻美子(49)が、32年ぶりに沈黙を破る。
──85年4月1日、女子高生をメインに据えた「夕やけニャンニャン」(フジテレビ系)がスタート。瞬く間に社会現象になりましたが‥‥。
友田 私、そうなる前に辞めてしまったので(笑)。
──詳しい事情はあとで聞かせていただくとして、そもそも番組に出たのは?
友田 その前に「オールナイトフジ女子高生SP」って特番があったんです。これに出ると、推薦した人も賞品がもらえるというので友達に「応募していい?」って聞かれて。で、特番に出たら、レギュラーになるということで、そのまま参加することになりました。
──開始当時のレギュラーは11人で、ここに新田恵利や国生さゆりもいます。
友田 国生さんはすでに事務所にも入っていましたし、おふたりとも取り組み方がすごく真面目という印象でしたね。
──生放送で番組が始まって、覚えているエピソードはありますか?
友田 私、鼻血体質なんですよ。番組中にも鼻血が出てしまって、CM明けに「また明日~」と手を振るところを、鼻を手で押さえて、上を向きながら(笑)。
──そして番組開始から約2週間後、俗に「週刊文春喫煙事件」と呼ばれる不祥事が起きた。11人のうち6人がタバコを吸う姿を掲載されてしまいましたが。
友田 フジテレビがあった曙橋から乗り換えて、新宿駅の地下の喫茶店に入ったんです。まだ顔も売れていないから、吸っても大丈夫だろうって。あっ、その前に実は“伏線”がありまして。
──どんな?
友田 フジの局内の廊下で、ちょうど「禁煙」と書かれた貼り紙の前で、何人かと並んで写真を撮らされたんです。今思えば、いかにもタバコを吸っていそうに思われたんでしょうね。