鈴木哲夫の政界インサイド「小池百合子”代表辞任”が招いた負のスパイラル」 (2/2ページ)
支援者からは小池さんは逃げていると批判された」
と歯ぎしりしている。一度、歯車が狂いだせば、全てが裏目に出る。まさに負のスパイラルに陥ってしまったかのようだ。
そのせいか、仇敵であるはずの自民党からは同情的な声が漏れている。
「様子見、避ける、どの判断も小池氏らしくない。窮地に追い込まれたら、自分で決めた姿勢を貫いたほうが、たとえ一時的に批判が上がっても、次の展開が開けるというのが政界の常なのに‥‥」
しかし、小池氏は国政への夢を諦めたわけではなさそうだ。
「玉木氏は『特別顧問』などの立場に就いてほしいと言っていますし、党の幹部職員として、小池氏は側近を送り込んでいますから、影響力は確実に残ります。さらに、小池氏は橋下徹元共同代表と連携しながら、党勢が弱まっている日本維新の会との合流を模索しているという話も聞こえてきています。そうなると、保守の色合いが濃くなり、一部が分裂することも‥‥」(前出・希望の党議員)
事態の収束ではなく、希望の党の行く末を混沌とさせることになれば、代表辞任という小池氏の判断自体が裏目に出たことになる。
ジャーナリスト・鈴木哲夫(すずき・てつお):58年、福岡県生まれ。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリーに。新著「戦争を知っている最後の政治家中曽根康弘の言葉」(ブックマン社)が絶賛発売中。