北朝鮮の弾道弾に報復で?韓国が日本海にミサイル発射で「方向違う」の総ツッコミ

デイリーニュースオンライン

Photo by Korean Central Television(写真はイメージです)
Photo by Korean Central Television(写真はイメージです)

 北朝鮮が29日の午前3時18分頃、同半島の西岸からICBM級の弾道ミサイルを発射し、午前4時11分頃に青森県西方250キロの日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した。安倍晋三首相(63)はこの発射を受け、「国際社会の一致した平和的解決の強い意志を踏みにじり、このような暴挙を行ったことは断じて容認できない」「いかなる挑発行為にも屈することなく圧力を最大限にまで高めていく」と強い姿勢で対峙する意志を示した。

 報道によれば、今回の弾道ミサイルは4000キロを超える過去最高の高度に達する軌道で飛行したが、通常軌道で発射された場合なら、飛距離が首都・ワシントンを含む米全土を射程に収められる1万3000キロ以上と見られるという。トランプ大統領(71)も朝、電話で安倍首相と協議し、圧力強化と国連安全保障理事会での緊密な連携で一致したというが、日本国内の緊張は高まるばかりである。そんな中、韓国軍のある意外な行動が注目を集めている。

■日本海に報復ミサイル発射の韓国軍に「方向逆だろ」の声

 韓国軍は、北朝鮮の弾道ミサイル発射の6分後、日本海に向けて3発のミサイルの発射訓練を実施した。この報道には日本国内のSNSでも『なに勝手に日本海に打ってんだ』『撃つ方向が逆だろ』『北も南も敵か』という批判的な意見が飛び交った。

「保守的な言動で知られる高須クリニックの高須克弥院長もさっそく反応し、『北朝鮮に対するメッセージだ! 敵は本能寺ってことかな。』とつぶやき、早々に1000以上の『いいね』を集めています。さらに懸念する声には『最悪なのは韓国が独断で迂闊なことして開戦というパターンが心配』という意見もあがっています」(週刊誌記者)

 日米の緊密な連携をよそに、「蚊帳の外」ともいわれる文在寅・韓国。韓国のミサイルは日本海側の海上に設定されている南北の境界線近く、北朝鮮の実習用の標的に向けての発射だったというが、「6分後の対処」という拙速を見れば日米とのコンセンサスがあったのかは疑わしい。

 米調査会社ギャラップの世論調査によれば、韓国内では「北朝鮮が戦争を起こす可能性はない」考える人は58%に上昇しており、戦争への懸念が低下しているという。逆に米国民の58%が「(北朝鮮の核・ミサイル問題で平和的解決が見込めない場合)軍事行動を支持している(同社調べ)」ことを鑑みれば、韓国の軽卒な行動が米国を、ひいては日本をも巻き込む「引き金」になりかねない。日本は北朝鮮のみならず、韓国の動向から目を離してはならない状況となっている。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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