イメージと現実のすき間を突く。明大SH福田健太、勝利に貢献のサイド突破 (2/2ページ)

ラグビーリパブリック

「坂(和樹)がいいキャリーをしてくれて、アドバンテージがあったので思いきっていった」

 FWの坂がゴール前に迫って出したボールを福田が持ったとき、福田の前にはディフェンダーがいた。相手選手は右手で密集に触れる距離の立ち位置。ただ、重心はすでに反対の左足に乗っていた。明治の次の展開に向かって、体勢が流れていくように見えた。福田はフェイント動作をひとつ入れてまっすぐ前へ。スペースゼロだった場所に、福田の抜ける道ができた。

 

 惜しみなく体を当てていくFW、スピードに乗り前へ出るBK。積み上げてきた明治らしさに、個々の判断が加わり昇華した場面でもあった。

「大学選手権では去年敗れた京産大にチャレンジしたい。僕らはまだ(優勝などの)実績のないチャレンジャー。明治のスタンダードをさらに高めていきたい」(福田)

 明治大学の大学選手権初戦(準々決勝)は12月23日。対抗戦2位チームとして、「京産大 vs 法政大」の勝者と対戦する。

(文:成見宏樹)

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早大キーマン、同じSHの齋藤直人とのしのぎあい(右が福田)(撮影:松本かおり)
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