森鴎外の名作・山椒太夫、原作は子ども向けの元ネタとは思えないかなりヘビーなものだった (1/3ページ)

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森鴎外の名作・山椒太夫、原作は子ども向けの元ネタとは思えないかなりヘビーなものだった

森鴎外の名作・山椒太夫を掘り下げる旅。前回は説経節と山椒太夫の由来について紹介しましたが、今回は物語本編をご紹介していきます。山椒太夫の物語は『安寿と厨子王』の題名で童話になることもありますが、子ども向けの元ネタとは思えないようなヘビーなものだったのです。

神社仏閣のプロモ?森鴎外の名作・山椒太夫を生んだ説経節。そもそも説経節とは何?

弟を逃した安寿姫のその後は?

説経与七郎正本『さんせう太夫』(寛永16年頃)人買いによって船で丹後に運ばれる安寿姫と厨子王丸。 Image:Wikipedia

もう一人の主人公、厨子王丸の姉・安寿姫は、森鴎外の『山椒太夫』では弟を逃亡させる時間を稼ぐため自害する悲劇のヒロインでもありますが、説経節とそこから枝分かれした作品では異なった結末を迎えています。

一番ポピュラーなのは、厨子王に守り本尊の地蔵を託し、彼の逃亡を見届けてから帰った安寿が太夫らに成敗される話です。守りの力を持った宝を手放すというと、草薙剣を奥方に預けたために死を迎えた日本武尊(ヤマトタケル)を思い出しますが、彼女にも同様の運命が待っていたのです。

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