サルバドール・ダリのワインバイブル『ガラのワイン』が40年ぶりに再販される (3/4ページ)
瓶に詰められたピアニストが流れる海のピアノを奏でる
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image credit:Salvador Dali: The Wines of Gala, Taschen
オリゼットが書いているように、ことワインとなると、人々にとって個人的な好み以外のものを試すのは試練になることが多い。
だから、ダリ独自のアプローチ法で試してみることで、読者のワインへの理解を広めるのを目的としている。
これは、ラファエロ派の完璧さへの入門として、味覚美学的な形而上学を確立することになるだろう。味覚と記憶の関係と同じように、いかにワインが肉体の限界を越えて、わたしたちの魂に無限に及んでくるかを探究することが絡んでいるのだ。
ダリはそれぞれのセクションの美食ノートでこれを最高にうまくこなしている。人々がワインを飲むことで純粋に得られる喜びを高めることも含めた瞑想なのだ。
例えば、「寛容さのワイン」の章では、
ワインはテレビを見るときのすばらしくおいしい相棒で、その芳香はグランドスラムを逃したときの失望感を克服する助けになってくれるだろう。まさに船旅、うつうつとした日々、恋人とのランデブーのお供であるワインなのだとオリゼットは書いている。
人の血がそしてワインとなる
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image credit:Salvador Dali: The Wines of Gala, Taschen
『ガラのワイン』の中のこうした特異性は、ダリの陶然とするような視覚的イラストと相まってく心に滋養を与えてくれるだろう。