秋津壽男“どっち?”の健康学「芸能人からよく聞く睡眠方法って健康にいい?睡眠スタイルとアイテムとで快眠を得るべし」 (1/2ページ)

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秋津壽男“どっち?”の健康学「芸能人からよく聞く睡眠方法って健康にいい?睡眠スタイルとアイテムとで快眠を得るべし」

 ここ数年、「寝る時は何も着ない」と公言する芸能人が増えているようです。美意識が高いタレントさんなど、家に帰ると一糸まとわぬ姿になり「スタイルチェックをする」という人も少なくありません。男性では市川海老蔵さん、堂本光一さん、亀梨和也さん、氷川きよしさん。女性ではダレノガレ明美さん、長澤まさみさん、大島優子さん、深田恭子さんなどが該当するようです。さらには、深田恭子さんのように、何も着ない姿で加圧トレーニングを始める人もいます。

 歴史をたどれば、全裸睡眠を初めて告白したのはマリリン・モンローでした。「寝る時に身にまとうのはパジャマではなくシャネルの5番」と香水をつけて寝ていることを告白、世の男性諸氏をトリコにしました。

 家で過ごす場合は、室内の温度調整さえしていれば全裸でもさしつかえないですが、寝る時もすっ裸という全裸睡眠は、プラスになるかならないか、どちらでしょう。

 まず、考慮すべきは寝る時に下着やパジャマを着るか着ないか、その違いは「締めつけ」です。現実的には不可能ですが、睡眠時に限らず、人間の体はできるだけ締めつけないことが大事です。締めつけがないほど血液の循環もよくなり、ストレスもたまりません。その点では、家の中を全裸で過ごすのは健康的に悪いことではありません。

 睡眠時に、人は寝返りを何度も打ちます。パジャマやトレーナーを着ている場合、寝返りを打つたびに着ているものがよじれて体を圧迫します。こうした場合も着ているものが体を締めつけ、ベストな睡眠を得られません。寝返りを打っても締めつけず、朝起きても体を締めつけないようなユルユルのパジャマやTシャツが、寝る時の着衣として理想的です。良質な睡眠とは「いい寝返りが打てること」です。

 つまり、裸で寝るのは締めつける要素がなく、快適な睡眠が得られることとなります。もちろん、この場合は「裸でも寒気がしない室内温度」に加えて「毛布と布団をしっかりかける」ことが条件となります。つまり、全裸睡眠には「快適睡眠の邪魔をする要素がない」と言えます。

 日頃、快適な睡眠が得られない人は一度、全裸睡眠を試してみるといいでしょう。

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