明治150年を前に「近代日本の万能人」榎本武揚が主人公のロシア語小説、翻訳発売(本邦初訳) (2/4ページ)
◎ ヴャチェスラフ・カリキンスキイ著、藤田 葵 訳『駐露全権公使 榎本武揚』上・下(群像社、2017年12月8日発売)
http://gunzosha.com/books/ISBN4-903619-81-1.html
http://gunzosha.com/books/ISBN4-903619-82-8.html
◎ 内容紹介
1870年代半ば、300年の鎖国政策から目覚めたばかりの日本は、海軍中将・榎本武揚を公使としてロシアへ派遣した。榎本に託された任務は、外交関係の基礎を築くことのみならず、ロシアとの領土問題に関するずいぶんと厄介な交渉だった。
榎本は困難な予感を抱えて露都・サンクトペテルブルクへ到着する。もし大使の信任状が、たった6年前には国賊と呼ばれ、天皇に刃向ったかどで牢獄へ入れられていた男から手渡されたと知ったら、偉そうな、つくづく自尊心の強いロシア皇帝は、どんな反応を示しただろうか。
しかしロシアへの道すがら、榎本はロシアの若い将校と出会う。榎本を慕う彼は冷徹な外交の世界に心温まる友情を寄せてくるが、西郷隆盛の命を受けて外交団に加わっている書記官の単独行動に、榎本は不安を募らせる…。