彼が死ぬまでやろうって決めたこと。山田裕貴インタビュー (3/4ページ)

マイナビウーマン

群馬の田舎から上京した私は、先日の彼のツイートがずっと心に残っていた。1万件以上の「いいね」が集まったのは、きっと多くの人を突き動かす何かがあったから。名古屋から上京したときの気持ちをこんな風に語ってくれた。

「名古屋を出ることになったあの日、母親と妹が心底不安そうに僕を見送っていたのを感じたんです。無理して笑ってくれてるのが痛いほど伝わってきた。自分だって悲しく見せないようにしてたけど、家を出る瞬間はめちゃくちゃ不安でした」

地元の名古屋に帰るべきか、心から悩んだ時期だってある。

「上京して2年後の20歳のとき、養成所から事務所に入るためのオーディションに落ちたんです。それで『名古屋に帰らなきゃいけないかもしれない』って母親に電話したこともあった。でも、このツイートのタイミングで帰ったときは、家族に『次これやるよ』『あれに出るよ』と報告できる自分になれていたんです」

いい芝居を見ても、悔しいって思わなくなった。

役者という仕事に対してここまで熱い気持ちを持っている彼は、さまざまな人の芝居を見て吸収することを怠らなかったはずだ。刺激を受けているライバルは? そう尋ねると「お芝居をされている方全員」という答えが返ってきた。

「テレビや映画などのメディアに出ている方以外にも、素敵な役者さんはもっとたくさんいます。それぞれにやり方や進みたい道があるからこそ、メディアに出ない人もいるだけなんです。フィールドはちがっても、尊敬する役者さんたちは数え切れないほどいますね。そういう人たちみんなに『あいつは役者だ』と言ってもらえる存在にならないとなって」

私の場合、素敵だなって思う記事にめぐりあったときは大抵最後まで読めない。だって読み進めれば進めるほど「私にはこんな記事作れない」と感じて、悔しさでいっぱいになるから。山田裕貴は、心を揺さぶられる他人の芝居を見て悔しいと思わないのか。

「今は悔しいというよりも、さっき言ったように素敵だなって気持ちが先行する。昔はくそ負けず嫌いだったから、やっぱり悔しいって気持ちがすごかった。それは他人の演技が見られないほどで。

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