「伝説の競馬名実況」感動プレイバック! (2/5ページ)

日刊大衆

もちろん、馬に罪はないですけどね(笑)」

■ナリタブライアンの三冠達成の瞬間  ミホノブルボンは二冠に終わったが、杉本氏は過去3頭の三冠牡馬達成の瞬間を実況している。その中でも伝説として語り継がれているのが、94年のナリタブライアン。そのときのフレーズが、これだ。

「弟は大丈夫だ! 弟は大丈夫だ! 弟は大丈夫だ!!」

 ナリタブライアンの兄は菊花賞、天皇賞・春を制した名馬ビワハヤヒデ。しかし、菊花賞の前週に行われた天皇賞で屈腱炎を発症。引退発表直後に行われたのが、この菊花賞だった。「ダービーの勝ちっぷりから、競馬ファンの関心は、ビワハヤヒデとの兄弟対決に集中していました。もちろん、私もその一人。ただ普通なら、その舞台は年末(有馬記念)ということになりますよね。でも私は関西ですから、できることなら有馬記念でなく、来年の宝塚記念で初対決を実況するのが私の夢だった。そういうようなことを新聞記者に話したんです。その際に、“菊花賞は、どんな実況をしますか?”と聞かれて、そのとき伝えたのが、この言葉だった。そのまま新聞に出ちゃっているし、これは言わないと仕方なかったんです」

 杉本氏としては、新聞に言わされた言葉で、あまり納得はしていなかったが、何年も経過して、タレントで競馬好きのDAIGOに「全国の弟に光を当てた」と言われ、今では言って良かったと思っているとか。

■「日本近代競馬の結晶」ディープインパクト  それから11年が経った2005年。21世紀になり、次なる三冠馬が誕生した。それがディープインパクト。名馬には大抵キャッチフレーズがつくが、この馬の冠は菊花賞での実況内で生まれた。

「世界のホースマンよ、見てくれ! これが日本近代競馬の結晶だ!!」

 この“近代競馬の結晶”という誰もが納得する言葉を生んだのが、杉本氏の後輩である馬場鉄志氏だ。「負けっこないと思っていましたから、用意していました。前哨戦の神戸新聞杯のときは何の特色もない実況をしたんですよ。それを後輩ディレクターにからかわれて、“本番まで取っておくんだ”と言いましたからね。ここはバシッと決めないとマズいだろうと」(馬場氏)

 このレースでは、道中にも名文句が生まれている。

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