トップモデルだって、普通の女の子と同じ。マギーインタビュー (3/4ページ)
ウォーキングも今に比べたら下手くそだったから」
「え、マギーさんがですか?」思わずそう聞き返してしまった。目の前に立つその人は、正真正銘のトップモデル。以前のTGCでロングコートを翻し、堂々とランウェイを歩いていた様子が蘇る。オーディションに落ち続けた過去なんて想像できなかった。
でも、彼女は過去の失敗を隠そうとはしない。「そうよ」と潔く笑って、念願のランウェイにはじめて立った日のことを懐かしそうに話してくれた。
「最初にTGCの出演が決まったときはめっちゃうれしかったし、それはもう緊張した。だから、歩き方なんてガタガタだった。初ステージはJILLSTUART(ジルスチュアート)で、持っていたバッグが重くてそのまま体をもっていかれちゃったの。傾いた体勢のまま、ぎこちない笑顔で歩いた苦い記憶は今でも鮮明に残ってる」
同い年の人が活躍している姿を見ると、なんだか親近感がわいて応援したくなる。それと同時に自分も何かはじめなきゃと、焦りも感じる。自分を刺激してくれる同世代のライバルはいますか? ふと尋ねた言葉。彼女と同い年の私は、その存在に憧れてきた。そんなマギーが見つめるのはどんな存在なのか。
「私、自分以外の人のことを意識していないんです。周囲の同世代がどんな活動をしているのか、正直知らない。いや、見ないようにしてるっていうのが正しいかな。だって、知れば知るほど比べる気持ちがどんどん強くなって落ちちゃうから」
「でも」――彼女は言葉を続けた。
「刺激を受けている存在はいる、佐田真由美さん。つねにナチュラルでいようっていう心意気が純粋にかっこいいじゃないですか。インスタグラムはほとんど加工していないし、『自分は修正なしでモデルをやる』っていう雑誌のインタビューを読んでぐっときた。こだわりを強く貫いている姿を見ると、私もあんな風になりたいなって」
ここからは、平凡に生きる25歳の私の話。就職活動では何度もお祈りをもらって、やっと夢だった編集者の仕事についた。でも、本当にやりたい記事を自分が作れているのか、葛藤したことがある。はじめてのインタビューは、緊張してうまく聞けなかった。