厳冬期には忘れずに「猫バンバン」を

まいじつ

(C)Shutterstock
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寒さが厳しくなり、冬が本格化している。出掛ける際には寒さ対策をしっかりしたいところだが、もうひとつ忘れてはいけないのが、自動車を発進させる際の“猫バンバン”だ。

猫バンバンとは、日本自動車連盟(JAF)や日産自動車が推奨している新しい乗車前マナーのこと。この季節、冷え込みが厳しくなると、猫が暖を求めて駐車中の車のなかに潜り込むことがある。ドライバーがこれに気が付かずに車を発進させてしまうと、猫がファンベルトなどに巻き込まれたり、エアダクトに吸い込まれてしまうなどの思わぬ事故が起きることがあるのだ。

事故を事前に防ぐためには、乗車前にボンネットをたたいたり、車体を揺らして猫がいないか確認することが推奨されている。

「日産は2015年11月にツイッターで『#猫バンバン』のハッシュタグを発信し、2016年1月26日からは『#猫バンバンプロジェクト』を開始。特設サイト(http://www.nissan.co.jp/SOCIAL/CAMP/NEKOBANBAN/)を立ち上げて、この活動を推進しています。毎年冬になると、寒さをしのぐために車のエンジンルームやタイヤの隙間に入った猫に気付かずエンジン始動をしたために、猫が犠牲になってしまうという事故が多発しています。日産では、そのような悲劇を少しでも減らすべく、乗車前には必ず猫がいないかを確認し、気配を感じたらエンジンルームを確認するよう呼び掛けています」(日産自動車ディーラー関係者)

車を叩かなくてもいい方法も

サイトにアクセスすると、かわいい猫のイラストが描かれたロゴや、ステッカーのデータがダウンロードできる。

猫バンバンをする際、ボンネットを強くたたく必要はないが、愛車をたたくのはどうしても抵抗あるという人は、猫が嫌う音波と光を発信する装置も販売されている。バッテリーに接続して、エンジンルーム内に固定するだけで簡単に取り付けられるので、そういったものを購入する方法もある。

ちょっとした心遣いで猫が事故に遭うことと、車の故障トラブルを避けることができる。車で出掛ける前には“猫バンバン”を忘れずに。

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