睡眠中、体が動かなくなり悪魔に襲われる。実は多くの人が経験している「インキュバス・サキュバス現象」とは? (1/4ページ)
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真夜中に邪悪な存在に押し潰されそうになって目を覚ましたことがあるだろうか? それが男の悪魔(夢魔)の襲撃とされる「インキュバス現象」だ。もし女の悪魔の襲来だったら「サキュバス現象」となる。
この現象は典型的な悪夢のものである。昔からインキュバスは眠る者を苦しめると伝えられ、民間伝承や芸術の題材とされてきた。
オランダで実施されたメタ解析によれば、この現象は従来考えられてきた以上に一般的なものであるらしい。そして精神科医は、これを経験する患者の訴えにもっと真剣に耳を傾けるべきであると訴えている。
・インキュバス現象は金縛りの最中発生する
インキュバスの襲撃は通常、金縛り(睡眠麻痺)が起きている最中に発生する。
金縛りは睡眠フェイズの乖離の結果であるとオランダ、ライデン大学のヤン・ディルク・ブロム博士は説明する。
人が眠りに落ちる途中、あるいは目が覚める途中に起きる。金縛りの最中、その人にはレム睡眠の2つの特徴が生じている。
レム睡眠は夢を見ることが多い状態であるが、人体の筋肉は体が動かないくらいまでリラックスしてしまっている。これはおそらく夢に反応して体が動かないようにするためだと考えられる。またこの間、意識が覚醒する。だが、その人は依然として夢を見ており、体も動かない。
「このように麻痺状態にあると、脳の警戒システムが作動し、胸の上に何かが乗っているかのような幻覚を作り出します」(ブロム博士)
するとその人は現実の周囲の環境とそこに投影された悪夢を同時に目にすることになる。この体験はあまりにも生生しい。