眼球や内臓等の臓器提供をしたあとの遺体はどんな状態?葬儀はどうなる? (1/2ページ)
2010年7月、日本で臓器移植法が改正され それまで行えなかった本人の意思が不明な場合の家族の承諾による臓器提供が可能となった。日本ではより臓器提供を行いやすい環境の整備が進んでいる。臓器提供したときに、提供者の葬儀では何か特別なことはあるのだろうか。そもそも、臓器提供の後の遺体は葬儀までどのように扱われるのだろうか。
■臓器提供の今
2010年以前では、日本では臓器提供は厳しい制限のもとに行われていた。
1997年に施行された臓器移植法の定めるところでは、心停止の場合の臓器移植は家族の承諾が、脳死の場合での臓器移植はそれに加えて本人の書面による意思表示が必要であった。またこの意思表示については民法における遺言可能年齢に準じたため、15歳未満の臓器提供は行えなかった。
これにより特に小さな臓器が必要とする難病の子供たちに臓器移植を行うことが難しく、子供たちは多額の募金をし海外へ渡って手術をする必要があった。
2010年7月、改正臓器移植法が全面施行された。これは本人の意思が不明な場合に、家族の承諾によって心停止・脳死どちらの場合でも臓器提供を行うことを許可したものだ。これにより15歳未満の臓器提供も可能となり、以前と比べずいぶん臓器提供がしやすい環境が整えられたと言える。
臓器移植はもちろん本人の意向によるところが大きいが、遺族にとっても重大でよく考えるべき出来事である。身内が臓器提供をしたら、その後の流れはどうすればよいのだろうか?
■臓器移植後、遺体が遺族のもとへ戻るまで
臓器提供の意思表示をしている人が亡くなった場合、そのまま臓器摘出手術を行う。手術時間はおよそ2時間から6時間程度だ。
臓器を摘出した跡は当然くぼみが残るが、その箇所には手術後に詰め物がされるため、見た目は亡くなったときとほとんど変わらない状態で 遺族のもとへと返される。また、眼球を提供した場合には義眼が入れられる。
死後の体の提供としてはもう一つ「献体」があるが、こちらは遺体を提供したあとに 病院側で火葬がなされ、1~2年後に遺骨が遺族に返還される。