昭和の「パチもの」駄玩具で初笑い
“笑う角には福来る”というわけで、お正月にみんなで初笑いできるお手軽なゲームとして『福笑い』が親しまれてきました。
こちらは古典的なお多福の福わらいです。
プレイヤーは目隠しをしてお多福の輪郭の上に目や鼻や口などのパーツを置いていくのですが、目隠しをしているためにうまく配置できません。出来上がった顔を見てみんなで笑い楽しみます。
メチャクチャに置かれたほうが面白いかというと、そうではなく、微妙にズレていたほうが面白かったりします。やるたびに違った面白い顔が出来上がるので、遊び方はシンプルですが、なかなか奥深い遊びです。
1960年代になると、お多福やおかめに代わってマスコミキャラクターが登場してきます。
こちらは“パチもの”のウルトラマンの福笑い。
まさか単純な構造をしたウルトラマンの顔が福笑いになるとは。う~ん、この口はちょっと…(笑)。こんなの、ゲームをするまでもなく笑ってしまいますよ。
これはキャラクターの顔パーツをバラバラにしてシールにしたものです。
どこにでもペタペタ貼りながら福笑いを楽しめるという画期的な商品ですが、一度貼ったら2度と遊べないという欠点が。目隠ししないでカッコよく貼っちゃったりして(意味ないじゃん!)。
福笑いとして無理矢理“変顔”にされてしまうヒーローたち。“人気者もつらいよ”といったところでしょうか。
(写真・文/おおこしたかのぶ)