自らの体を実験台に遺伝子編集を行う元NASAの生化学者。腕の筋肉の質量を変化させる注射を打つ (3/4ページ)

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・遺伝子治療や実験を自分で試したい人々を支援する理由

 通常は、専門家が治療法を徹底的に試験した上で使用許可が下りる。だが許可が下りるのには時間がかかる。

 ゼイナー氏は製品の試験をしない、あるいは準備もなく利用可能にすることで生じる死者の数と、それを使用できないことで死んでしまう遺伝病患者の数のバランスが大事だと考えている。

 今はとてもアンバランスな状態にあり、人々を過剰に守ろうとするあまり、死にかけている無数の人々のチャンスを奪っているという。

 また、人間には自由と平等の権利がある。彼は、自分の遺伝子を自分でコントロールできることこそ、平等の権利と考えているようだ。

 ただしそれは好き勝手にしていいというわけではなく、きちんと勉強し、科学的データを徹底的に集め、検証する必要があるという。


・遺伝子編集で自分の体を自分で改造できる時代へ

 90年代以降、人間は遺伝子治療で遺伝的に改変されてきた。だがそうなったのはごく一部の人であり医療目的で行われたものだ。ゼイナー氏はみんなが自分自身の遺伝子を改変する手助けをしたいという。

 もしDIY遺伝子工学が一般的なものになったら、『ブレードランナー』のような世界が訪れるだろうという。ラボに行くと、人々がDNAを選んで、筋肉を増やしたり、髪や目の色を変える、そんな世界になるだろうと。

 DNAは種を定義する。それを改変することでヒトがほとんど新しい種に変わってしまう、あるいはそんな未来も訪れるんじゃないかとゼイナー氏は思っている。


・人が人の遺伝子を改変することに対する人々の反応

 かつて、トマトの熟れ具合を変化させるためにDNAが改変され始めた時、一般には強い懸念が広まった。
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