東宝が東映に大ダメージを与えた「時代劇」とは? (1/2ページ)

日刊大衆

東宝が東映に大ダメージを与えた「時代劇」とは?

 まだ娯楽の数が少なかった高度経済成長期、正月の楽しみといえば娯楽映画の鑑賞でした。今回はこれにちなみ、健全な娯楽作品を量産した東宝にまつわる問題をお届けします。(文中敬称略)

【Q1】小林桂樹が特に得意としたシーンとは?  1950年代終盤から70年代初頭にかけての東宝には、「駅前シリーズ」「社長シリーズ」「若大将シリーズ」「日本一シリーズ」、「クレージー作戦シリーズ」「ゴジラシリーズ」などのドル箱シリーズがありました(ゴジラは現役ですが)。その時代は、これらシリーズの新作がハイペースで公開されていました。

 そのうち、正月のプログラムとなることが多かったのが「社長シリーズ」です。1956(昭和31)年から70年まで全33作が製作されています。正月に正編が、3月前後に続編が公開されるのが基本パターン。森繁久彌が浮気者の社長で、小林桂樹がそれをいさめる真面目一徹な社長秘書、加東大介が誠実なナンバー2的重役、三木のり平が宴会好きな営業部長……というのが定番の配役でした。この中で、黒澤明作品などにも出演する演技派として名高い小林桂樹には、監督から「このシーンを演じたら、右に出る者がいない」と絶賛されるものがありました。さて、それはどんなシーンでしょう?
(1)キスシーン
(2)食事シーン
(3)走るシーン

【Q2】宝塚歌劇団出身ではない女優は誰?  東宝といえば、女優陣の美しさに定評があります。前記各シリーズでいえば、「若大将シリーズ」の星由里子や酒井和歌子が、「クレージー作戦」&「日本一シリーズ」では浜美枝が欠かせない存在でした。「ゴジラシリーズ」には星や浜の他に水野久美、若林映子らも登場します。のちに代議士の妻となる司葉子は、「社長シリーズ」では、小林桂樹の恋人役などを演じました。

 また、東宝は宝塚歌劇団と同じく阪急グループの会社のためか、作品に宝塚を卒業した女優が登場するケースが目立ちました。たとえば、「社長シリーズ」で森繁久彌演じる社長の夫人役を演じた久慈あさみは、宝塚の男役トップスターで、『紅白歌合戦』にも出演する実力派でした。

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