天才テリー伊藤対談「坂上忍」(4)坂上さんの生き方に憧れちゃうなァ (2/2ページ)
テリー みんなプロの俳優を目指しているんですか?
坂上 いえ、コミュニケーション能力を高めるために通っている子もいます。僕も、そもそも自閉症気味だったもので、親に劇団に入れられたんですよ。
テリー 子供と過ごす時間っていうのは、楽しいんじゃないですか。
坂上 ええ。でも、疲れ方は他の仕事とは比較にならないですね。
テリー だろうね。教育する立場だから、責任も大きいし。
坂上 年齢にかかわらず、人と真剣に向き合うことは怖いです。体力、気力などいろいろと吸い取られますけど、その一方で得られるものもありますから。
テリー どんなものが、もらえるんですか。
坂上 うーん、何て言えばいいんですかね‥‥。「自分が失ったものを取り戻せる」なんてことは言えないんですけど「失ったものが明確になる」って感じでしょうか。「あ、こんな感覚、俺なくなっちゃったな」みたいな感じ。でも、その意識が持てるだけでも、全然違うような気が勝手にしているんです。
テリー いやあ、坂上さん、ちゃんとしてるよ。最後に、今後の展望を聞かせてもらえますか。
坂上 この世界の仕事は、自分だけであれこれ決められないじゃないですか。今の状況がいつまで続くかわかりませんが、これまで出会ってきた「おもしろいものを作りたい」という人と、できるかぎりのことはやっていきたいと思います。そして、やっぱり最終的には芝居作りに戻りたいですね。
テリー すてきな目標だなァ。坂上さんみたいな生き方に憧れちゃうよ。
坂上 いえいえ、僕こそテリーさんの生き方に憧れているんですから。とてもマネなんてできません。
◆テリーからひと言
下ネタから真面目な仕事の話まで幅広く、実にバランスの取れた人だね。忙しいと思うけど健康には気をつけて。夜のほうも頑張ってよ!