悩みを相談する時点で、答えは決まってる。長澤まさみの決断軸 #Lifeview (1/2ページ)

マイナビウーマン

悩みを相談する時点で、答えは決まってる。長澤まさみの決断軸 #Lifeview
悩みを相談する時点で、答えは決まってる。長澤まさみの決断軸 #Lifeview

昔大好きだったファッション雑誌に、ひときわ笑顔のまぶしい女の子がいた。

彼女の名前は、長澤まさみ。女優として活躍する彼女は、愛らしい顔立ちと抜群の演技力で、多くの女性たちを虜にしている。私もそのひとりだ。小学生のときに初めて読んだファッション誌『ピチレモン』では、パッとひまわりが咲いたような満面の笑顔で誌面を飾っていて、当時田舎に住んでいた私にとってあこがれの存在だった。映画『世界の中心で愛をさけぶ』『モテキ』では、フィルム越しの彼女を見て「こんな女性になりたい」と思いながら、一緒に年を重ねた記憶がある。

誌面の彼女に出会ってから、20年弱。この取材で初めて対面したとき、なんて穏やかな空気感を纏う女性なんだろうと思った。まるで彼女のまわりだけゆっくりと時が流れているような、不思議な雰囲気。そしてあの日見た雑誌や映画とはまたちがった、大人の女性らしさがあった。2018年1月20日公開の主演映画『嘘を愛する女』でも、アラサー女性特有の不安や葛藤をリアルに演じている。

「自分が演じる役が、青春時代のキラキラ輝いていたころとは変わってきていているのを感じています。年齢の変化とともに大人びた役をいただけることが少しずつ増えてきたので、唐突感や違和感はないですね」

好きな人の過去は気にしない。それより「今」のほうが大事だから。

長澤さんが演じる由加利は、恋愛も仕事もうまく進めている、中堅世代のキャリアウーマン。5年間同棲している恋人・小出桔平(高橋一生)との結婚を考えていたが、ある日彼が病に倒れたことで、彼の名前や職業などすべて「嘘」だったことが発覚する。そこから彼の過去を詮索する由加利だが、長澤さん自身は「好きな人の過去は気にならない」と語る。

「出会ったときの彼が自分に合っているなら、私は相手の過去はあまり気にしないですね。どうでもいい、と言うと突き放すように聞こえちゃうかもしれないけど、自分たちは過去と向き合っているわけではないので。今ここにあるもの、目の前にいる人と向き合うことのほうが大事かな」

20代、30代と年を重ねるにつれて「過去」は増えていく。

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