大きさも食感も別格!ドイツのジャガイモ団子「クヌーデル(クロース)」の王様はテューリンゲンにあり (2/4ページ)
ひるがえって、クヌーデルの存在感が絶大なのが、ドイツ中部に位置するテューリンゲン州。クヌーデルの呼称は地域によって異なり、テューリンゲン州では「クロース」とよばれます。
日本では「クヌーデル」という呼び方で定着しているので、ここまで「クヌーデル」という呼称を使ってきましたが、ドイツでは「クヌーデル」と呼ばれたり「クロース」と呼ばれたりします。
複数形で「テューリンガー・カルトッフェルクレーセ(Thüringer Kartoffelklöße)」と呼ばれるテューリンゲンのクロースは別格の大きさとモチモチ感。
まさに「クヌーデルの王様」とでも呼ぶべき存在で、テューリンゲンの人々は「桁違いの味と大きさ、それはテューリンゲンのカルトッフェルクレーセ」と、地域の味を誇りにしているとか。
筆者自身、初めてテューリンゲンのクロースを見たときはその大きさに驚きました。お皿の上で圧倒的な存在感を放つクロース・・・口に運んでみるとびっくりするほどのモチモチ感!
それまでに筆者が知っていたクヌーデルとは、「ジャガイモ粉とパンを混ぜたようなねっちりした食べ物」というイメージで、正直言ってあまりおいしいものという印象ではありませんでした。
ところが、すりおろした生のジャガイモと、茹でてつぶしたジャガイモを混ぜ、バターで炒めたクルトンを詰めたテューリンゲンのクロースはそれとはまったくの別物だったのです。