AI(人工知能)でほぼ的確に患者の余命を予測することに成功(米研究) (1/5ページ)
万人に終わりは訪れる。だがそれがいつになるのか、正確にはわからない。わからないからこそ、あたりまえの日常を過ごすことができるのだ。
病院では終末が近づいた患者の余命を予測して伝えてくれることがあるが、その精度には限界がある。もし、AI(人工知能)のアルゴリズムで患者の余命を正確に予測できれば、終末治療を適切なタイミングで行えるようになるだろう。
米スタンフォード大学の実験では、AIを使用することで不気味なほど正確な予測を行うことに成功した。
・正確に余命を予測することが最良の終末医療につながる
人間があとどれくらい生きられるのかを予測することは難しい。患者の年齢や薬品への反応など、医師はいくつもの要素を考慮に入れなければならない。
さらに医師自身も前例や偏見、死期を予測することに対する無意識の抵抗感といったことから逃れることはできない。ゆえに的確な予測ができることもあるだろうが、数ヶ月も外れることだって珍しくはない。
これは緩和ケアをどの時点で始めるか決定する上で障害となる。典型的には、患者が1年以上生きられないと判断される場合には、緩和ケアに移行する。
その主な目的は、患者の最後の数日あるいは数ヶ月間に生じる痛み、吐き気、食欲の減退、混乱といった苦しみを可能な限り減らし、精神的なサポートを提供することだ。
しかしそれに移行するタイミングが遅すぎれば、大切な終末医療を受けられないことになる。反対に早すぎれば、患者に無用な制限を課す結果になる。

「進行した病気が医療危機につながることは多々あります。患者は集中治療室に搬送され、ものごとに勢いがつき、ますます侵襲的な介入がなされます。それは患者本人のためにも、その家族のためにもなりません」とスタンフォード大学医学部のケン・ジャン氏は話す。