580億円流出したコインチェック社長の「カイジ利根川ごっこ」に非難殺到

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580億円流出したコインチェック社長の「カイジ利根川ごっこ」に非難殺到(写真はイメージです)
580億円流出したコインチェック社長の「カイジ利根川ごっこ」に非難殺到(写真はイメージです)

 580億円という過去最高額の被害を生んだ、大手仮想通貨取引所のコインチェック(東京都渋谷区)のハッキング事件。14年に起こったマウントゴックス社(渋谷区)の115億円(当時)の消失金を遥かに上回る額の大きさに、ネット上でも騒然となっている。同社は26日夜に記者会見した、同社の和田晃一良社長(27)は「弊社サービスで機能が停止し、お騒がせしていますことを深くお詫びします」と謝罪したものの、顧客の補償は「検討中」とした。

「同社は12月からはタレントの出川哲朗(53)を起用したテレビCMを放送するなど、仮想通貨をお茶の間に裾野を広げた立役者として注目を集めてきました。それだけに、今回の事件に泣いているのは、投資関係者だけではなく一般庶民です。補償問題いかんでは、高まっていた仮想通貨熱が立ち消えてしまう可能性もあります」(週刊誌記者)

 社長の和田氏は27歳という驚くべき若さ。だが、その若さゆえ「金融経験がない」などと頼りない泣き言まで飛び出して、人格的な信用すら揺らいでいる。同上記者によれば、そんな和田の過去のうかれた発言も掘り起こされて、物議を呼んでいるのだという。

■「安全な場所から困ってる人」を見下しカイジごっこ?

「和田氏は、16年の8月22日にTwitter上で『安全なオフィスの中から外の困ってる人を見るカイジみたいな遊びをしてる』とつぶやいていたんです」

 何とも傲慢なセリフだが、じつは、これは人気マンガ『賭博黙示録カイジ』(講談社)7巻に出てくる利根川幸雄なるキャラの名言。

「カイジら、貧乏な債務者が地上10メートルに設置された鉄骨を渡る命がけのレースに挑みます。それを傍目に利根川は『あんなもの(ギャンブル)は貧乏人のすること…! 賭けずとも十分楽しめる! こうした安定した場所で見ていると、もうそれだけで…しみじみ幸せを感じられる。普段感じることのできぬ「セーフティ」という名の悦楽…「安全」であることの愉悦!』というセリフを吐くんです」(同上記者)

 和田氏は、利根川のように「あんなもの(仮想通貨への投資)は貧乏人のすること…! 賭けずとも十分楽しめる!」と安全なオフィスでほくそ笑んでいたのだろうか。ちなみに利根川はその後、卑劣なイカサマを主人公に見破られ、焼けた鉄板の上で土下座し、廃人同様の末路を辿ったという。和田氏の今後がそうならないことを祈りたい。

文・麻布市兵衛(あざぶ・いちべい)
※1972年大阪府出身。映像作家、劇団座付き作家などを経て取材記者に。著書は『日本の黒幕』、『不祥事を起こした大企業』(宙出版)など多数あり。
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