北アフリカ最大の神学校、モロッコ・マラケシュ「ベン・ユーセフ・マドラサ」の美しさに息を呑む (3/3ページ)
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人口のほとんどをイスラム教徒が占めるモロッコにおいては、コーランを暗記し、イスラム法について詳しく教わることのできるマドラサが重要な地位を占めていました。学生たちはそのほかにアラビア文学や倫理学、数学も学んでいたといいます。
20世紀になって西洋式の教育が普及するにつれて、モロッコ各地にあるマドラサの多くは次第に権威を失い、教育の拠点としての機能は失われました。ベン・ユーセフ・マドラサも例外ではなく、このマドラサが学校として使われていたのは1956年までのこと。
それでも400年近くにわたってここが教育の場であった事実は、この空間に神聖で清らかなたたずまいを与えています。
2階にも上がることができ、2階の飾り窓から中庭側に顔をのぞかせるのが記念撮影の定番になっています。
西洋の華やかな宮殿のように一見してわかるような派手さのある建造物ではありませんが、見れば見るほど引き込まれるのがベン・ユーセフ・マドラサ。
ここはまさに、細部にこそ魂を吹き込むイスラムの様式美の結晶であるといえるでしょう。
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