【衝撃】17年間軟禁事件の和田竜人さん / すでに2016年に医師が事件を激白していた「今日は本人の了解を得てありのままを記す」 (3/5ページ)

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そんな室田さんだが、一昨年の夏、”誕生日”を前に思い切って家を出た。おじの外出中に、おじの財布から少しずつ抜き取って貯めた金を手に脱出。野宿放浪し、ただひたすら歩いた。熱中症にかかったのだろう、愛知県のある街のショッピングセンターで気を失った。行き倒れとして入院。治療を受け、警察・役所の職員に話をしたときは「そんなことがありうるのか」と驚かれた。その後、生活保護を受けながら、受け皿としてNPO法人を紹介され、現在は法人事務所に仮住まいの日々だ」

「もう一回、ぶしつけな質問を投げかけた。なぜ、逃げたんですか?「夜中にテレビで幼児虐待のニュースをみました。家に閉じ込められ、自分と境遇が似てるなって。別の日に違う虐待ニュースをみて、このままの生活はおかしい、ここにいたら危ないと、、、」。だから、今回の埼玉監禁事件で、(最近は鍵の外せる部屋にいた)少女は逃げ出すチャンスはあっただろう、といぶかる世間にたいし、室田さんはこう言い切る。「2年間もずっと”縛られて”きて、急に放される瞬間があったとしても、逃げられない。その気持ちは痛いほどわかります。マインド・コントロール?まさにそれです」。「おじ」が室田さんを監禁した目的はわからない。ひょっとしたら、世間には言えない仕事をしていて、その後継として彼を育てていたのかもしれないが、推測の域を出ない。はっきりしているのは、本名もわからないひとりの人生が、そのかけがえのない時間が失われたという事実だ」

「最後にひとつ。室田さんには戸籍がない。両親も本名もわからないのだから当然といえば当然で、だとしたら救済措置が取られるべきだろう。[いま、行政手続き中という]。わが国の無国籍者は公式には533人(法務省2015年)だが、それは氷山の一角で実際は1万人規模だ、という見方もある。室田さんのような人がカウントに入っていないのだから、ありうる数字だ」

「つらい内容ばかり書き連ねてきた。いっぽうで良いことがある。室田さんは定期的に当院を受診し続けてくれ、不眠は改善し、薬は不要になった。仕事もアルバイトを続けている。なにより表情に生き生きとしたものがある。

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