元国連捜査官が見た北朝鮮「ブラックホール」(9)五輪のあとにはミサイルと核 (2/2ページ)

アサ芸プラス

「太陽政策」を掲げた金大中政権は00年シドニー五輪で初の南北合同入場行進を実現。だが、北朝鮮はミサイル開発を継続した。後任の廬武鉉政権でも06年のトリノ冬季五輪で合同行進を実施したものの、北朝鮮はその8カ月後に初の核実験を行った。

 そうした背景もあり、今回の平昌では南北の和解と平和の象徴である「統一旗」の使用を巡って韓国内の世論が二分。最大野党の自由韓国党なども「北朝鮮の言いなりになるな!」と政府批判を繰り返していた。

「韓国が制裁緩和を狙っているとの指摘もありますが、それは無理でしょう。金融制裁など、すでに国連やアメリカの制裁の網がかかっており、韓国政府が北朝鮮に経済協力資金を提供するのはほぼ不可能です。今、韓国にできるのは、北朝鮮の核・ミサイル実験を凍結させて、さらなる技術向上を一時停止させること。韓国は精いっぱい、融和ムードを演出するしか他に手がありません」

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