クジャクの搭乗を拒否された女性。飛行機の客席に乗せるサポートアニマル(支援動物)に関しての議論が高まる

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クジャクの搭乗を拒否された女性。飛行機の客席に乗せるサポートアニマル(支援動物)に関しての議論が高まる
クジャクの搭乗を拒否された女性。飛行機の客席に乗せるサポートアニマル(支援動物)に関しての議論が高まる


海外の一部の航空会社では、精神面の支えが必要な乗客にサポートアニマル(支援動物)の同伴を認めているというお話は以前もお伝えしたが、なんと先月1月アメリカの空港に、クジャクの同伴を求める乗客が現れ、そのニュースが物議をかもしている。

 現地メディアによると、その航空会社は事前申し込みがあった時点でガイドラインに沿わないため断っていたのだが、その乗客は当日にクジャク連れで空港にやってきた。

 そしてクジャクの分までチケットを購入し、再度搭乗を申し込んだものの航空会社は拒否。この顛末についてネット上では賛否両論の意見が飛び交った。

Emotional Support Peacock Denied Seat on Plane

・断られてもなお空港にクジャクを連れてきた女性

 先月末、米ユナイテッド航空は、ニュージャージー州ニューアーク・リバティー国際空港を出発する飛行機に感情を支援をするクジャクを同伴したいという女性の申請を断った。
 
 現地メディアは、その女性がクジャク用のチケットも持っていると主張したがユナイテッド航空がその申請を拒否したと報じている。

 この件についてユナイテッド航空の広報は、その旅行者にそのまま搭乗できないことを伝えたとコメント。

 また、そのクジャクが体重や大きさなど、ガイドラインのいくつかの点を満たしていなかったことや、その人物が空港に来る前からその旨を3度にわたって説明していたことを明かした。

 なお、その旅行者は女性と報じられているが、上の画像の女性がクジャクの飼い主であるかどうかは明らかにされていない。

 その人物の行方は当初不明のまま画像だけが拡散したが、メディアによりクジャクと車で目的地に到着したという報道がされた。

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・サポートアニマルを巡る物議が再燃

 一方、空港に現れたクジャクのシュールな光景はまたたく間に拡散、旅行関係のトーク番組がフェイスブックでシェアした。
これは一体?今後の番組では感情支援動物についての話し合いをお伝えします。最近ニューアーク国際空港で目撃されたこの感情支援クジャクのようなケースについて意見を交わす予定です。この鳥は航空券があるにも関わらず搭乗を拒否されました。

 するとネット上でユナイテッド航空の決定を非難したり擁護する声が上がった。

 しかもこの出来事の直前、米デルタ航空でもサポートアニマル取り締まり論争が起きたため、議論がさらにヒートアップしたようだ。


・デルタ航空は規制と現状を発表

 デルタ航空は先月1月19日に、ポリシーの濫用の抑制を目指す今後の規制とともに、排尿、排便、噛み付きや攻撃など、他の客の妨げになる動物の行動が84%増加したことを発表していた。

 その新しい規則は今年3月1日からで、申請者には、獣医師が診断した「感情や精神面を支える動物の健康状態と予防接種記録」を48時間前に提出するよう求めるという。
 
 さらに3月の時点で、フェレット、昆虫、クモ、ヤギ、または牙や蹄を持つ動物を含む感情支援動物は不許可になるという。


・ユナイテッド航空も見直しと共に向上を計画

 なお、ユナイテッド航空も最近ポリシーの見直しをしたという。
 
 同社は、すべてのお客様に便利で快適なサービスを提供することに専念している、としたうえで、「旅行の際に支援動物を必要とするお客様には、政府の規則よりお客様に医療専門家による文書と、48時間内の連絡を求めています」と述べている。

 さらに、障害を持つ乗客の受け入れと同時に、従業員と乗客の保護の均衡をより良くするため、従来の方針を見直し、より速やかな共有を計画しているという。

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・クジャクといえども鳥は鳥

 この件に関して、旅行関係の海外ブログboardingareaでは、同じように鳥を同伴する乗客に遭遇したことをあげながら、以下のように述べる男性旅行者もいた。

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クジャクは結局「鳥」です。私の家の近くに美しい庭があるが、そこでは野生のクジャクが駆け回っている。彼らは来訪者を追いかけてくちばしでついばんだりする。そしてひどい声で鳴くんだよ。
image credit:liveandletsfly

 と、まあどうしてもクジャクの助けが必要だった女性は気の毒だが、許可されていないにも関わらず、当日に動物を持ち込むのはやっぱり無茶だろう。

 通常サポートアニマルやセラピーアニマルの場合、医師やメンタルヘルス機関の専門家による許可証が必要なのだが、許可証を提出せずに飛行機に乗せていたケースもあったようだ。

え?機内なのになんかいる!飛行機の客室で出会ったモフモフの乗客たち : カラパイア

 動物たちにとっても機内は非日常でありストレスがかかる。そもそも強制的に移動させられること自体、動物の種類によっては負担となるわけだが、なんとかいい移動手段はないものだろうか?

References:foxnews / liveandletsfly / facebookなど /written by D/ edited by parumo
追記(2018/2/18): 本文の一部を修正して再送します
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