羽生結弦選手金メダル記念!演技テーマだった陰陽師・安倍晴明ってどんな人物なの? (1/2ページ)
男子フィギュアスケート羽生結弦選手、素晴らしい演技での金メダルおめでとうございます!歴史に残る彼のフリープログラムの演技は平安時代前期の陰陽師・安倍晴明を主題とした「SEIMEI」です。古文の授業で習ったような気はするけれど、忘れてしまった・・・。そんなあなた、この機会に安倍晴明を改めておさらいしましょう。
平安時代には物怪と人間が混在安倍晴明の官職である陰陽師とは、中国の古代思想に基づいた陰陽道によって占術、呪術などを行う、律令制度のれっきとした役人でした。
安倍晴明の生きた平安時代においては、あの世とこの世の境が今よりもかなり曖昧模糊としていました。陽が落ちて暗くなった時刻は「逢魔が時(おうまがとき)」と呼ばれて魔物が跳梁跋扈すると本気で信じられていましたし、平家物語では「物怪(もっけ)」という章段があり、平清盛が高さ約50mにもなる無数の髑髏の妖魔と対峙するというスリリングな場面もあります。
芳年「新容六怪撰 平相国清盛入道浄海」Wikipediaより
このように物怪と人間が混在していた時代にこそ、陰陽師・安倍晴明が活躍したのです。
フリースタイルな陰陽師・安倍晴明とは?安倍晴明は延喜21(921)年に生まれ、青年期の史料はまるで残っていません。まったく不明なのです。この事から、江戸時代には晴明の存在は人ではなく狐の子であり、動物の言葉も解する化身の者だと信じられました。彼が初めて文献に登場するのは40歳になった時でした。彼は陰陽寮という易占、天文、時、暦を編纂する部署に配属されており、50歳で天文博士になります。