不慮の病気や怪我に…「生きていくための保険」が流行

まいじつ

sasaki106 / PIXTA(ピクスタ)
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最近、中高年の過労による入院や、うつなどによって就業できなくなるケースが増えている。長期にわたって働けなくなると、心配になってくるのが生活費のこと。総務省の『家計調査』のデータによると、2016年のふたり以上の世帯の消費支出は、1カ月平均が30万9591円だという。実際にはこれらの支出のほかにも住宅ローンなどが加わってくるので、毎月40万前後の収入が必要となると推測できる。

そんな場合に備えておくと安心なのが『就業不能保険』だ。この保険は病気や怪我などで働けなくなった場合に給付金を受け取ることができ、長期にわたる就業不能をカバーしてくれるので、最近人気になっている。

「就業不能保険」の特徴

「例えば、ライフネット生命の『働く人の保険2』の場合、保険料は月額3562円(40歳モデル)で、月に20万円、高度障害状態になった場合は給付金200万円が受け取れます。これは一般的な定年年齢である65歳まで保証されるので、長期間にわたって働けなくなった場合に大きな安心になるでしょう。また、チューリッヒ生命の『くらすプラス』は、急性心筋梗塞や肝硬変、脳卒中、慢性腎不全、悪性新生物、うつ病にも対応しています。最近では、精神的に病んでしまって通勤できなくなるケースも増えているので、いざというときに備えておくと安心でしょう」(保険コンサルタント)

就業不能保険は、一般的な医療保険ではカバーできない長期療養に備えることができるのが特長で、健康保険の傷病手当金のように1年6カ月で打ち切られることもないのがメリットだ。ただし、就業不能状態になってから180日(保険会社によって異なる)までは免責期間があるので、この間は保険料を受け取ることができないので注意が必要だ。また、積立型の保険とは違い、保険料は基本的に掛け捨てだ。

西島秀俊と渡辺直美が夫婦役を演じたアフラックの『給与サポート保険』のCMでは、子供を連れた妻の渡辺が「医療保険じゃ治療費しか助けてくれないじゃないの。ローンとか子供の教育費どうするの!」と夫の西島に迫るシーンがある。このように、現在の保険業界の売れ筋は“生きていくための保険”なのだ。

死亡保険で遺族に保険金を残すよりも、自分たちの生活のために保険を利用したいという人が増えているのである。

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