羊と人間のキメラ。人間の細胞を持つヒツジの胎児が誕生(米研究) (3/4ページ)
「私も同様の懸念を抱いています。例えば、万が一、今回の結果がヒト細胞によって動物の脳が形成される可能性を示唆していたならば、これ以上進めることはないでしょう」(ロス博士)
この類の研究が提起する倫理的な疑問に対するお手軽な答えはない。しかしアメリカでは10分に1人の割合で臓器移植待機者リストに名前が加わっている。キメラが持つ可能性もまた即座に否定すべきものではない。
「いずれのやり方にも賛否があり、完璧なものはありません。ですが、日々死にゆく人々にとって希望を与えられることも確かです。病気を患う人に臓器を提供するために、あらゆる可能な代替手段を探求せねばなりません」(ロス博士)
研究はテキサス州オースティンで開催されたアメリカ科学振興協会の年次総会で発表された。