羊と人間のキメラ。人間の細胞を持つヒツジの胎児が誕生(米研究) (1/4ページ)

カラパイア

羊と人間のキメラ。人間の細胞を持つヒツジの胎児が誕生(米研究)
羊と人間のキメラ。人間の細胞を持つヒツジの胎児が誕生(米研究)


 研究者によって新種のキメラが開発された。キメラとは、同一個体内に異なった遺伝情報を持つ細胞が混じっている状態や個体を意味する。

 米スタンフォード大学の研究者らは、羊とヒトのハイブリッド胎児を作り上げた。将来的に、臓器移植は人から人ではなく、動物から人への時代が来るのかもしれない。

 世界で初めて作られた羊ヒトキメラは、ヒトの幹細胞を羊の胚に導入することで誕生した。99パーセント以上は羊であるが、ほんのごく一部分だけ我々と同じ人間である。

・羊胚の中の人間の割合は細胞1万個につき1個

 実験で作られた胚は、ヒツジの体内に戻して3週間成長させ胎児にし、28日に達する前に廃棄されてもいる。ヒツジにおけるヒトの部分はごくわずかであるが、それが存在するという事実は、この研究分野おいて凄まじい議論を巻き起こしている。

 「ヒト細胞の寄与率は今のところ非常に小さいものです。人の顔や脳を持つ豚といった類のものではありません」と、実験に携わった米スタンフォード大学の幹細胞生物学者、中内啓光教授は話す。教授によれば、羊胚の中の人間の割合は細胞1万個につき1個でしかないという。


・臓器移植を待つ無数の患者を将来的に救う可能性

 この研究の基礎となったのは、初期のブタ胚の中でヒト細胞を成長させることに成功した先行実験である。この実験で作られた豚ヒトハイブリッドは種間キメラと呼ばれている。
「羊と人間のキメラ。人間の細胞を持つヒツジの胎児が誕生(米研究)」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る