“インスタ映え”が追い風 スマホに押されるデジカメ業界の逆襲 (2/2ページ)

週刊実話

スマホの弱点をカバーし、一眼レフの壁を破ったちょうど中間に立つデジカメとして、ミラーレスカメラが登場したのです」(前出・記者)

 ミラーレスカメラは'08年にパナソニックが開発。その名の通りミラーを使用せず、ファインダーもないことから、一眼レフより軽量化が可能となった。加えて、スマホのカメラよりもはるかに暗さに強く、手振れ補正もバッチリ。
 「当初は一眼レフと比較すると、運動会などで動いている被写体に対しては弱かったが、最近では技術が格段に進歩したことで克服した。重量も、女性でも手軽に扱えるものが多く、価格は一眼レフより安い。瞬く間にインスタに凝る女性のハートを射止めたわけです」(カメラ販売店店員)

 CIPA統計によると、'17年の国内のデジタルカメラ市場に占めるミラーレスは、出荷台数で対前年比約29%増、出荷額では同約48%増と急増している。
 「草分けであるパナソニックは、今年新たにLUMIX DC-G9を発売。これは世界最速の0.04秒で自動ピント合わせができるという優れものです。もはやスポーツなどの動きの速いものにも完全に対応できる。完全に一眼レフユーザーとインスタグラムユーザーの両方を睨んだ商品となっている」(同)

 当然、一眼レフの雄として君臨してきたキヤノンもこの波に乗る。
 「昨年投入した『EOS M6』で、いよいよ本腰を入れ始め、ミラーレスのシェアで昨年、一昨年で首位のオリンパスに攻勢をかける。パナソニック、ソニー、ニコンも含め、ユーザー争奪戦は熾烈です」(同)

 ただ、コンデジ、一眼レフ市場が縮小する中、各社こぞってミラーレスカメラの新商品を発売しているが、前途はけしてバラ色だけではないようだ。
 写真共有サービスの米フリッカー(Flickr)によると、'17年の1年間で同社サービスに投稿された写真のうち、スマホで撮影されたものが全体の50%にのぼり、依然、スマホが強いことは明らか。しかもその割合は、一昨年より2ポイント上昇しており、下がっての50%ではない。ほかのデジカメ撮影は49%で、さらにその内訳は一眼レフが33%、ミラーレスはたった4%に留まっている。
 「これをまだ普及させる余地があると見るかどうかですが、スマホとデジカメの激しいカメラ技術戦争は当面、続くと見てよいでしょう」(前出・記者)

 性能の向上と安さの競い合いは、ユーザーにとってもありがたい。

「“インスタ映え”が追い風 スマホに押されるデジカメ業界の逆襲」のページです。デイリーニュースオンラインは、社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る