世界最大級のイベントで売られていた「とんでもないもの」

まいじつ

freeangle / PIXTA(ピクスタ)
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年2回開催される世界最大級の造形イベント『ワンダーフェスティバル(ワンフェス)2018 冬』が2月18日に幕張メッセで開催された。

そこは、好きなモノを自由に作った趣味性の高い作品が並んだフリーマーケット。昨年も興味深い物が多く出展されていた。作る側は1個も売れないかもしれないリスクがあるし、買う側は量産品とは比べ物にならないほど高額な対価を払って入手する。通常の経済感覚とは違う、マニア同志の共同幻想的経済で成立している特殊な世界だ。

見方によっては…

今回、まさかコレが売られているとは…、そう思わずにはいられないあるものを目撃した。趣味性はゼロ。どこにでもあるが、形にするのは困難で、おいそれとは買えない。だが、誰もが絶対に欲しいと思うもの…。それは『土地』である。

手作りの木箱に紙粘土のような素材でできた土。その上に草が植えられていたり、石が転がっていたり、道があったりする。ただそれだけのものだ。

そして、土地の大きさによってシビアに600~5000円の価格が付けられている。

ロボットや美少女フィギュアや戦車などとは違い、そこにリアルな実体がなくても、これを机の上に置いておくだけで“土地を所有している”という喜びに浸れてしまう…。そう、これはある意味、ワンフェスのアンチテーゼのような作品なのだ。

とは言っても、実際はジオラマに使うベースとして製作・販売していたもので、その目的で購入した人がほとんどだろう。しかし、ここに何も置かずに、あくまで“土地を所有したい”という欲望をかなえる作品として楽しむのも一興だろう。

【画像】

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