世界初のバーチャルプレデター、AIを搭載する「サイバースラッグ」が誕生(米研究) (1/2ページ)
体という肉の塊から逃れて、意識を仮想現実にアップロードできる世界はそう遠くないと言われている。未来学者の予測が正しければの話だが。
SFの世界がいよいよ現実になってきていると実感する昨今だが、さらに脳のデジタル化に向けて大きな飛躍があったようだ。
それはごくシンプルな動物の脳での話だが、現実世界の生き物と全く同じ振る舞いをする完全なヴァーチャルクリーチャーが誕生したのだ。
・デジタル化された脳を持つ「サイバースラッグ」
先の研究で、蠕虫(ぜんちゅう)の脳の神経細胞を復元するための神経細胞が開発され、本物の動物のものと同じように振る舞うことが確認されている。
今回、米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の研究チームが開発したのは、「サイバースラッグ」なるものだ。現実世界の生き物と全く同じ振る舞いをする完全なヴァーチャルクリーチャーである。
このサイバースラッグの基礎は、Pleurobranchaea californicaというウミウシの神経システムである。

Pleurobranchaea californica
ウミウシのような無脊椎動物の神経回路はかなりシンプルで、デジタルによる創造を試みる際のモデルとして重宝されている。
サイバースラッグには限定的ながら自意識があり、危険を察知して隠れたり、獲物の捕食や、本物と同じように他のヴァーチャルスラッグに対して反応したりといったことができる。また失敗から学ぶ学習機能も搭載されている。