復帰した貴ノ岩の「問題行動」と貴乃花親方の「告発状」の行方

まいじつ

画/彩賀ゆう
画/彩賀ゆう

3月11日に大相撲の春場所が初日を迎え、元横綱の日馬富士に暴行を受けて頭部を負傷した影響で2場所連続全休していた西十両12枚目の貴ノ岩が、3場所ぶりに復帰を果たした。

一方で、日本相撲協会を告発するという行動を起こした師匠の貴乃花親方は、この日に姿を見せずに無断欠勤を疑われるなど、まがまがしい雰囲気の初日となった。

貴乃花親方は、今場所までは役員待遇委員のため、本場所は役員室へ出勤するのが通常だ。しかし、この日は一度も現れず、大阪担当部長の鏡山部長は「知らない、分からない、連絡はない」と話した。

日馬富士の暴行事件発覚して以降、11月の九州場所、1月の初場所ともに貴乃花親方の欠勤はなかった。3月9日には同事件を巡る日本相撲協会の対応に問題があるとし、内閣府に告発状を提出している。

「出勤すれば八角理事長(元横綱北勝海)ら協会執行部が居並ぶ部屋で顔を合わせます。だからとはいえ15日間無断欠勤となれば大問題でしょう。協会との全面対決姿勢は一層、強まっており、土俵外の“貴の乱”に今場所も揺れそうで、記者たちは取組そっちのけで貴乃花親方と貴ノ岩を追い掛けています」(スポーツジャーナリスト)

内閣府へ告発をしたが…

初日のテレビ中継でも「暴行事件から復活した貴ノ岩が勝利を挙げました」とアナウンサーが何度も連呼していた。

「とはいえ、『復帰が早過ぎる』、『説明責任を貴乃花が果たすべき』という声が多数出ているのも確かです。貴ノ岩は初日に正面玄関ではなく、裏口から入ってきてルール違反だと批判されましたが、本人は全く気にしていませんし、『何が悪いの』と漏らしたといいます。勝ち負けにかかわらず、今場所は貴乃花親方と貴ノ岩が注目の的です」(同・ジャーナリスト)

貴乃花親方は貴乃花光司の名前で『内閣府公益認定等委員会に対する告発について』と題したファクスをマスコミ各社に送付するとともに、貴乃花部屋のホームページも更新していた。日馬富士による傷害事件をめぐり、相撲協会の理事を解任された件や内閣府の告発状に至った理由などを説明している。

「内閣府に告発したといっても、協会まで立ち入って検査がくるかどうかは疑問が残ります。元日馬富士の暴行事件は完全に協会内での権力争いをする“政争の具”となってしまいました」(同・ジャーナリスト)

まだまだ波乱がありそうな予感がする。

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