大阪駅の北東にそびえる「二つ目のアレ」 市建設局に正体を聞くと... (3/3ページ)
「大阪駅と阪急梅田の国道176号の高架の側にある双眼鏡の様な、ロボットやウルトラマンの怪獣の顔みたいなアレです」
これじゃわからないよな、と考えていたところ、あっさりと管理者が判明。早速教えられた企業に取材を行ったが、どこか話がかみ合わない。何かがおかしい......。よくよく話を聞いてみると、まったく違う換気塔の管理者だったことが判明する。やはり記者の説明がうまく伝わっていなかったのだ。
「あの(大阪駅)北側の高架のところにある二股のですよね? あれはうちじゃないですよ。ちょっとどこの設備かはわからないですね」やむをえず、再び建設局に連絡。今度はGoogle Mapなどで現物の形状や設置場所も確認をしてもらい、さらに1日調査をしてもらった結果、ついに正体が判明した。建設局の管理している換気塔だったのだ。管理にあたっている担当者は次のように話してくれた。
「あれは高架下の換気用に設置された換気塔です。車の排気ガスによる煤煙がすごかった時代、高架下の道路や歩道の空気を換気する目的で昭和50年(1975年)に設置されました。今は昔ほど空気が悪くないので、平成20年(2008年)ごろに停止してから使用していません」独特の形状だ(Toshiyuki IMAIさん撮影、Flickrより)

阪急電鉄の予想が当たっていた。地下施設の吸排気などには使用されておらず、現在はオブジェ(?)と化している。本来ならば撤去したいところだが、撤去費用の予算が確保できていないので、あの場に残っているという。
単なる換気塔にしては随分ユニークな形状だが、その理由は何かあるのだろうか。
「当時の設計図はすでにあの形状になっているのですが、その理由まではわかりません。個人的には、高架下左右の歩道から2本のダクトが伸びて換気塔でつながっているので、その延長で二股になったのではと推測しています」ダクトが横向きとなっているのは、縦であれば雨水などが流れ込んでしまうため。道路側に向けられているのは、排気ガスを線路側に排出するわけにはいかない、ということだと思われる。
ちなみに市民から「あれは何なのか」、という質問が寄せられたことはないとのこと。
こうして謎の構造物の正体は判明した。だが、ひょっとすると数年後にはあの場から消えている可能性もある。今のうちにその姿を記録に残しておいたほうがいいかもしれない。