よく行く本屋が五月に閉店する:杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載70 (1/3ページ)

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よく行く本屋が五月に閉店する:杉作J太狼XE「美しさ勉強講座」連載70

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70時限目・よく行く本屋が五月に閉店する

 よく行く本屋に一昨日寄ったら入り口のガラス戸に張り紙が。五月に閉店するという。

 その一日前。いつも行くスーパーマーケットで買い物をして、自分で袋詰めをするそのときに、チラシをもらった。そして家に帰ってからぼんやり眺めてたら今月中に閉店すると書いてあった。

 どちらも好きな店だった。通り道にあるからたまたま利用していたのではなく、遠回りして利用していた店である。かわいい店員さんがいるとかではなかった。店の雰囲気が好きだったのだ。どちらも年季の入った店だった。内装も外装も古いといえば古い。レトロとまではいかないが堅実な感じだ。決して未来的ではない。

 逆に先日、関東の某ターミナル駅ビルが改装というか新築されていて、ちょうど昼飯を食べてなかったので一時間ほどぶらぶらしたがこれはまるで未来都市のようであった。「ウルトラマンタロウ」に登場する怪獣及び宇宙人迎撃団体はZATであるが、その極東支部に外観は似ている。巨大なリングが積み重なるように構築されており、通路の形状や内装もまさに未来感たっぷりである。こうなるともうその建物から滑り出してる電車が、線路の上を走る電車が似合ってない。時代遅れである。この建物に似合うのは線路を持たない、自由に空を飛んでいける電車である。

 で、フードコートやレストラン街の価格も未来のようだった。とてつもなく高いのである。とはいえ10万円もするわけではなく、1,800円とか2,000円とかなのであるが、私もその程度の金額は持ち合わせがないわけではない。一食分の食事代としては高いようにも思うがたまにはいいかもしれないと思ってなにを食べるか店舗のセレクトに入った。だが今度は入り口に立っている店員の顔、表情がなんか怖い。いま思えば普通に立っていただけかもしれないが私の中に引け目があったのだろう。「あなたみたいな人は入店させるわけにいきません」と言われそうな気がしたのだ。実際にはそんなことは言わないかもしれないがそんな表情に見えたのだ。

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