知らなかった!相撲の取組み後に行われる弓取式は、どんな力士がどうやって選ばれるの? (2/2ページ)
- タグ:
-
相撲・大相撲・力士
こういったことからも、弓取式はその日最後の取組みに勝利した力士を称える儀式であることが伺えますね。
この他にも、万が一弓を落としてしまった時には手で拾わず、足の甲に乗せてから蹴り上げて取るという決まりもあります。この理由は、土俵に手をついて弓を拾うことは、相撲では「負け」を連想させるからだと言われています。
弓取式を行う力士は誰?弓取り力士は、基本的には横綱のいる部屋から、横綱不在の場合は大関のいる部屋から選出されることとなっています。横綱土俵入りの太刀持ち・露払いと同じように、弓取式を行う力士もまげを大銀杏に結って土俵に上がります。
「あの噂は本当なの?相撲の力士は髷(まげ)が結えなくなったら引退しなくてはいけない?」でも述べたように、髪がまだ短いなどの理由で大銀杏の結えない力士は、弓取り力士を務めることができません。
ちなみに「弓取式を任された力士は出世しない」というジンクスが囁かれていましたが、実際には弓取り力士を務めた後に小結まで出世した巴富士などの例もあります。出世しないというよりは、スピード出世の見込まれる若手力士をあまり選ばないと言った方が良いかもしれません。せっかく弓取式に選ばれても、あっという間に十両→幕内→三役と出世してしまったら、また新たに別の弓取式を行う力士を探さなければならなくなりますものね。
トップ画像:「聡ノ富士 久志」By 江戸村のとくぞう (Own work) [CC BY-SA 4.0], via Wikimedia Commons
日本の文化と「今」をつなぐ - Japaaan