イエス・キリストが実在したという根拠となるか?ローマ時代の歴史家タキトゥスによる年代記に記されたイエスの処刑 (2/4ページ)
ウィーン議会議事堂の前にあるタキトゥスの彫像

タキトゥスは以下のように記している。
そこで、噂をもみ消すために、ネロは身代わりに罪を負わせ、最大限に工夫をこらした残酷さをもって彼らの処刑に当たった。その習慣ゆえに人々に嫌われていた、「クリスチャン」と呼ばれる人々である。
キリストは、この呼び名は彼自身が起源だが(「キリスト」とは「救い主」という意味であり、姓ではない)、ティベリウス帝の御世に、我々ローマの行政官であるポンテオ・ピラトの手で極刑に処された。現時点までに調べがついた範囲では、有害な噂が、元々の発信源であるユダヤのみならず、世界中から醜悪な、恥ずべきものが集まり広まっていく中心地であるローマに、再び広まっている。
よって、最初は罪を認めた全ての者が逮捕され、彼らの情報に基づき、多数の者が有罪の判決を受けた。放火よりは、むしろ「人間に対する憎しみ」という罪においてのことである。

・ヨセフスによる記録
タキトゥスによる記述は、イエスが存在したことの証拠となる他の文献を裏付けている。