正面広場エリアの定点観測。チーフス戦の光と影。 (1/2ページ)
1万3464人のファンが足を運んだチーフス戦。写真左奥がウルビーバルーン。(撮影/松本かおり)
ドーム型のエアー遊具「ウルビーバルーン」は子供たちに大人気だった。
スーパーラグビー参戦3年目となる今シーズンから登場したウルビーバルーンは、サンウルブズの公式マスコット「ウルビー」の形をしている。ドーム内の足元は“ふわふわ”で、最大12人の子どもが10分間利用できる。
ウルビーバルーンは国内第2戦まで、秩父宮ラグビー場の南スタンド脇に設置されていた。しかし国内第3戦となる3月24日のチーフス戦は、正面ゲートエリア脇に登場。試合中も順番待ちになるほど人気だった。
未就学児は保護者の同伴が必要だ。子どもに付き添った保護者はもちろん、正面スタンドの向こう側で繰り広げられている試合を観戦することはできない。
しかし、正面階段脇に設置された大型ビジョンに中継映像が流れているため、試合を追いかけることならばできていた。
ドーム内で子供が跳ね回ると、ウルビーバルーンは小刻みに揺れる。そんな姿も目を引いたのか、試合映像を見守る人になかには、通りすがりらしい人びとの姿もあった。
勤め人風の男性、自転車を引きながら入ってきたスポーツウェア姿の親子、しばし観戦して立ち去った外国人男性。
最後まで見守る人は少なかったが、通りすがりの人びとが、この日サンウルブズと接点を持ったことは確かだ。
後半20分の時点で、大型ビジョンを見上げていたのは十数人。
そんなのどかな観戦風景が一変したのは後半35分ごろ。会場からドッと人が溢れ出てきた。
試合映像に表示されていたスコアは、10-54だった。
後半38分、SOダミアン・マッケンジーのショートキックを途中出場のショーン・ワイヌイが確保し、ゴール下にチーム9トライ目。SOマッケンジーのゴール成功で10-61。
フルタイムが近づくと、秩父宮を後にする人の波はさらに激しくなった。