どうなる韓国「親北朝鮮左派VS保守右派」の抗争激化

まいじつ

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韓国では李明博(イ・ミョンバク)元大統領、朴槿恵(パク・クネ)前大統領と、1年のうちに大統領経験者がふたりも逮捕されるという異常事態が起きた。だが、傍からは「大統領の末路は哀れな韓国病」としか映らない。

「今回の李元大統領の逮捕は、文在寅大統領の復讐ともっぱらの評判です。というのも、李氏自身が『わたしの在任中に捜査を受けた前任の盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が自殺したことに端を発する政治報復劇』と心情を吐露しているからです」(韓国ウオッチャー)

朴前大統領失脚の発端は北朝鮮の工作員

韓国では金大中(キム・デジュン)、廬武鉉と約10年続いた左翼政権(親中・従北:反日米)派を李、朴の右翼政権が一掃したが、朴前大統領を逮捕まで追い込んだ文政権が逆襲に転じ、親北朝鮮のチュチェ思想派によって、政権中枢から司法、警察に至るまで固め右派を一掃した。韓国に詳しい大学教授もこう指摘する。

「そもそも朴氏が弾劾されたのは無能だったからでも、崔順実(チェ・スンシル)に操られていたからでもありません。父、朴正煕(チョンヒ)の保守本流の流れをくんで誕生した朴槿恵政権と、その反対勢力である左派の対決は、当初から予想されていたものだったのです。韓国に潜入している5万人ともいわれる北朝鮮工作員は、市民運動家などを装って各種市民団体を乗っ取り、善良な市民を巻き込んで右派政権に揺さぶりをかけています。それを側面から支援したのが、かつて学費など北朝鮮系の団体から支援を受け、“恩”を着せられた文大統領など青瓦台(大統領官邸)と一部の知識人、文化人、法曹関係者らでした。それでも朴政権打倒までには至らず、野党が手をこまねいている矢先に浮上したのが『崔順実ゲート』だったのです。こうした経緯で誕生した文政権ですから、現在は司法、警察も『チュチェ思想派』で完全に固めており、李元大統領も自身の逮捕を覚悟していたでしょう」

盧元大統領は、2009年の飛び降り自殺2カ月前に「政治家は、得られることに比べて失うことの方がはるかに大きい。だから大統領になろうとしたことがそもそも間違いだった」と後悔を吐露した文章を残している。

文在寅大統領が“失うもの”は、韓国国民にとって幸せにつながるのだろうか。

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