選抜2度の制覇の兵庫・報徳学園は「投手分業制」の先駆けだった (2/2ページ)

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2回戦では西村健太朗(読売)‐白濱裕太(広島)のバッテリーを擁する広陵(広島)を5‐3、準々決勝では須永英輝(元・北海道日本ハムなど)の浦和学院(埼玉)を7‐5、準決勝では福井商を7‐1で一蹴して決勝戦の舞台へと進出したのである。

 決勝戦の相手は鳴門工(現・鳴門渦潮=徳島)。試合は序盤で決まった。2‐0とリードして迎えた3回裏に1死後から5本の長短打に四球を絡ませて一挙5得点を挙げたのだ。最終的には15安打で8得点。一方で大谷は9安打を浴びながらも丁寧に打たせて取る投球で2失点に抑えた。8‐2の快勝で28年ぶり2度目の頂点に輝いたのである。

 この大会、報徳は初戦から決勝戦までのわずか6日間ですべて強敵ばかりとの5試合をこなし、大谷自身もすべて完投。まさに完全勝利での栄冠であった。

(高校野球評論家・上杉純也)=敬称略=

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