最期にもう一度おじいさんと愛犬を再会させてあげたい。看護スタッフが一丸となってその望みを叶えた(スコットランド) (1/4ページ)
ピーター・ロブソンさんは、スコットランドのダンディーにあるナインウェルズ病院で、最期のお迎えが来るのを待っていた。
ピーターさんは自分の人生に満足していた。最期を迎えるに当たって、病院のスタッフもとてもよくしてくれているし、何も不満はない。
本来なら心安らかに旅立てるはずだったが、ピーターさんにはあと一つだけ、最後に叶えたい望みがあった。それは、愛する家族の一員、ボーダーコリーのシェップにもう一度だけ会うことだったのだ。
・入院で愛犬と離ればなれに
シェップがピーターさんの元に来たのは8年前、ピーターさんの妻が亡くなった後のことである。それ以来、ピーターさんはシェップを伴侶としてきた。
しかし、肺の繊維症で入院することになり、ピーターさんは、もう二度とシェップには会えないだろうと覚悟を決めていたのである。
・どうしても再会させたい。家族はダメ元で頼んでみたら
ピーターさんの最期がいよいよ近くなった日のことである。看護スタッフが、病人のために用意したいものは何かあるか、と家族にたずねた。
そこで家族は、シェップのことを話した。ここが病院であり、動物を連れて来ることが禁止されている以上、当然拒否されるだろうと思いつつも。
しかし、そのわずか20分後のことだった。病院はシェップを病室に入れる特別許可を出し、連れてくるようにと家族に告げたのである。