野村克也×江本孟紀「2018プロ野球開幕“ど真ん中大放談”」(7)江本は私の恩師なんですよ (1/3ページ)
野村 しかし、政治家に立候補するなんて、こいつも金田さんと一緒で典型的なピッチャー気質ですよ。己を知れ、と。本当は政治のセの字も知らんだろう?
江本 いや、監督がご存じないだけで、僕は小学校5年生の頃から政治に目覚めてましたよ。
野村 何を言うてるんだ、ホンマかよ。
江本 そういうことをしゃべらないのもピッチャーのええところですから(笑)。だけど、関心はあったけど自分から議員になろうという気は全然なかったですよ。あれはアントニオ猪木さんに頼まれて、公示の前日まで悩んだあげく、最後の最後に決めたんですよ。「もういいか、野球なんか」と(笑)。
野村 よく言うよ(笑)。
──野村監督にも話が来たことはあるんじゃないですか?
野村 ああ、小沢一郎さんが家まで来た。
江本 サッチーが出たじゃないですか。
野村 「俺はとてもじゃないけど、そういうのはちょっとね」と言ったら、「じゃあ、私がやる」って。それはさておき、まあ、江本とのつきあいもだいぶ長くなったね。
江本 現役選手時代、20代の頃からですからね。もう50年近いです。
野村 東映フライヤーズで敗戦処理ばっかりやっとったな。
江本 まあ、1年目のドラフト外の投手でしたから。監督に南海に呼んでもらったから、10カ月しか東映にいなかったんですよ、僕。
野村 俺は「なんで、このピッチャー使わないんだろう?」って思ってたからね。それでたまたま東映の田宮監督からトレードの話が来たからどうしても欲しくてね。私もキャッチャーだったから、1年目だろうとなんだろうと、ある程度ストライクさえ投げられれば、なんとかする、というのがあったから。それが、まあ、大選手になっちゃって。