すべての働く人が身につけておきたい「楽しみながら成果が出せる仕事観」 (2/3ページ)

新刊JP

このように考えると、仕事自体も自分の時間なので「仕事が忙しいから自分の時間がない」という理屈はなくなるはずだ。そのためには、仕事自体にどのような楽しみややりがいを見出すかがポイントになるだろう。

■仕事で得られる報酬は「給料」だけではない

日々、仕事をすることで得られるものは何か。ひとつは「目に見える報酬」、つまり、お金だ。
しかし、仕事で得られるものには「目に見えない報酬」があると著者は述べる。仕事をしていく上で、より大切なのは「目に見えない報酬」の方だという。それが次の5つの報酬だ。

・学びや出会いがある
・職業人としてのスキルが身につく
・仲間との貴重な関係ができる
・お客様に喜んでもらえる
・作品として自分の仕事が世の中に残る

仕事を通じて得る学びや出会い、スキルが身につく過程は、自分の成長を実感でき、社会人としての自信を深めていく大切な経験だ。それは仕事でしか得られない報酬だと言えるだろう。
また、同じ会社で働く仲間と仕事をやりきる達成感、顧客に喜んでもらった末にかけてもらう感謝の言葉や笑顔は、お金よりも嬉しい報酬だ。そして、どんな立場であったとしても、自分が関わった仕事が形となり世に出るという経験は、何物にも代え難い報酬だと言える。

世の中には、給料などへの不満を口にする社会人も多い。しかし、それは「目に見えない報酬」を得ていることに気づけないからだ。どれだけ「目に見えない報酬」に目を向けられるかが、仕事に向き合う姿勢としては欠かせないだろう。

■夢や目標は「決める」だけでなく「狙う」

今なお、メジャーリーグで活躍するイチローが、小学校のときの作文に「一流のプロ野球選手になる」と書いていたことはよく知られている。この決意を引き合いに夢や目標を持つ大切さを説く人は多い。しかし、著者は、むしろこの作文の続きの方が重要だと述べる。
その作文の続きとは次のようなものだ。

「小学3年生のときから今までは、1年365日中360日は激しい練習をしています。だから、1週間で友だちと遊べる時間は5、6時間です。

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