臨死体験者が見た死後の世界。「地獄に行く途中だった」と語る女性、今もその恐怖の中に生きている。 (2/3ページ)

カラパイア

周りの人はただの錯覚にすぎないと納得させようとしたが、彼女は自分のタイムリミットが本当にきたら、またあのトンネルを落ちて地獄へ向かうことになるという恐怖におののいて今も生活している。

あの体験が現実に起こったものであることは疑いの余地はないわ。あれはわたしの希望的観測なんかじゃない。こんな体験はとても認めたくないし、何よりわたし自身それを信じたくなかったもの。

わたしはこの地上での自分のいる場所にふさわしい人間になれるよう、死後の世界に自分の居場所を得られるよう、できることをすべてしつつも、この恐怖に基づいた状態にとらわれて生き続けるでしょうね。

たとえ善行を行うときでも、それが相手のためなのか、あるいは自分のためか?という具合に、自分の誠実さと意図を詳しく吟味しているし、前よりももっといい人間だとはっきり言えることが今は嬉しい。でも、あんな体験をしてしまったら、それほど幸せとは言えないわ


・臨死体験は存在するがそれは死後の世界ではない?

 こうした体験はごく普通の現象で、必ずしも天国や地獄や死後の世界の証拠ではないと言う研究者もいる。

 ニューヨーク大学メディカルセンターの救命救急診療と蘇生研究のドクター・サム・パーニアは言う。

 「明るく、暖かく、心地よい光に引きつけられるような感覚だとよく表現されます。まるで亡くなった親戚が迎えにきてくれたようだとか、磁石に引きつけられるように離れがたく、あまりに心地よくて、戻りたくなかったと言う人も多い。多くの人たちが、自分自身の肉体と分離して、医師や看護師が自分に対して救命治療をしている様子を見つめているというようなことを言います」

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 パーニアは、こうした現象について科学的に説明することはできると言う。
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