里子に出された猫、元家族をたずねて19km。折角再会できたのに、施設送りにされ安楽死寸前に(アメリカ)

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里子に出された猫、元家族をたずねて19km。折角再会できたのに、施設送りにされ安楽死寸前に(アメリカ)
里子に出された猫、元家族をたずねて19km。折角再会できたのに、施設送りにされ安楽死寸前に(アメリカ)

image credit:Facebook

 犬は最初に飼ってくれた家族のことを決して忘れない(関連記事)なんて話もあるが、猫だってやっぱり最初に飼ってくれた家族が恋しいようだ。猫は家につくと言われているので、もしかしたら最初の「家」が恋しかったのかもしれない。

 アメリカ・ノースカロライナ州にあるSPCA(動物虐待防止協会)がフェイスブックでシェアした猫のトビーの物語が大きな反響を呼んでいる。

 始まりは「これ以上飼えない」と、トビーが里子に出されたことだった。

 元家族のもとを離れ、新しい家族と新しい生活をすることになったトビーだが、どうしても元家族(元家)のことが忘れられなかった。

 だから新しい家族のもとを飛び出し、元家まで約19kmの道のりを必死に歩いた。猫の歩幅と行動範囲からするとこれはかなりの大冒険である。

・玄関で感動の対面をするはずだったのに・・・?

 約19kmの道のりを歩き、ようやく元家族が住む家にたどり着いたトビー。

 元家族は突然現れたトビーにとても驚いたが、感動のご対面とはならなかったようだ。

 これ以上飼えないから里子に出したのに戻ってこられても・・・と元家族は喜ぶどころか困惑した。

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image credit:Facebook

 そしてトビーを動物保護施設に連れて行き、スタッフに安楽死させてくれるように依頼した。

 トビーの元家族への愛情に満ちた大冒険も、元家族の心を動かすことはできなかったようだ。

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image credit:Facebook

・トビーの悲しく切ない物語が世界中でシェアされることに

 元家族からことの顛末を聞いた動物保護施設のスタッフは「がんばって会いにいったのにこれではかわいそう」と、トビーに同情した。

 そこで一か八かSPCA(動物虐待防止協会)に電話をしてトビーを受け入れ、里親探しをしてあげてくれないかとたずねた。

 SPCAはトビーを預かることを承諾した。そして彼の悲しくて切ない物語をフェイスブックに投稿した。

When Toby's family no longer wanted him, they gave him to another family. But Toby missed them, and walked 12 miles back...

SPCA of Wake Countyさんの投稿 2018年4月4日(水)
彼の家族は彼を里子にだした。彼は12マイルの道のりを歩き家族の元へと戻ってきた。家族は彼をシェルターに連れていき安楽死させてくれと頼んだ。

彼は自分の人生をかけて12マイルを歩いてきたのだ。それじゃあんまりだと思わないか?


・また新たな家族のもとに引き取られることが決定

 この投稿は多くの人の心に響いた。そう、トビーの物語はこれで終わりじゃないのだ。彼の勇敢な物語を知った人が、トビーを新しい家族として迎え入れたのだ。

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image credit:Facebook

 新しい家族はニューハンプシャー州に住むミシェルさんと2匹の猫だ。猫仲間もいることだし、今度こそトビーが満足して暮らせるといいね。


Cat Saved After Walking 12 Miles To Family Who Rejected Him

References:Facebook / Mirrorなど / written by usagi / edited by parumo
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