鈴木哲夫の政界インサイド「安倍政権『最大問題点』は何も解決されていない!」 (2/2ページ)

アサ芸プラス

組織統治の基本がわかっていない」(前出・ベテラン議員)

 自衛隊の日報隠蔽問題も同様だ。当時責任者だった稲田朋美元防衛相の溺愛ぶりは目に余った。稲田氏を行革担当相、党政調会長と次々に抜擢したが、首相周辺から「力量不足」が指摘され、おまけに失言も繰り返した。それでも安倍首相はクビを切らなかった。

「稲田氏を育てると言うなら、ライオンの子ではないが、谷底に突き落とすようにして鍛えるべきだった。稲田さんが日報問題で調査の指示もろくにしていないことがわかったが、完全に安倍首相はナメられていたということ。そうした面も含めた力量を首相は見抜けなかった。身内だけに囲まれて甘えが出ている証拠ですよ」(前出・ベテラン議員)

 つまり、「ガバナンス」の欠陥が、政権への「信頼」を失墜させたのだ。

 政局があって初めて政治に緊張感が生まれる。そして政権は世論に敏感になり、国民と向き合うようになる。政局とは言えない現状、安倍政権は国民に向き直っているか。

 どの世論調査も内閣不支持は依然として支持を上回っている。いまだ国民よりも“おともだち”のほうが近い距離にあるのだろう。5年半余りの安倍政権、最大の問題点は何も解決されていないのだ。

ジャーナリスト・鈴木哲夫(すずき・てつお):58年、福岡県生まれ。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部、日本BS放送報道局長などを経てフリーに。新著「戦争を知っている最後の政治家中曽根康弘の言葉」(ブックマン社)が絶賛発売中。

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