子どもに科学を伝えて94年。伝統と最先端が共存する雑誌『子供の科学』に迫る (2/4ページ)

新刊JP

プログラミングは主にScratchで行います。テキストでコードを書く必要がないので、初心者でも入りやすいというところがあります。だから、Scratchを使いこなせるようになった子どもから「次はArduinoを頑張ります」という投書が来ることもありますし、普通にテキスト言語を書ける子は(読者の中に)多くいると思います。

子どもたちは、プログラミングをやりたいというよりも、楽器を作りたいとか、ロボットを作りたいという興味から『子供の科学』に入ってくることが多いので、変数などの基本的な知識や考え方を教えてあげて、作れるものをどんどん増やしてあげるサポートをしているイメージです。

――コンピューターやテクノロジーだけではなく、取り扱う内容はまさに「サイエンス」全般です。

土舘:そうですね。科目でいうところの「理科」に一番近いと思いますが、「理科」だけからテーマを拾ってくるのではなく、ニュースでやっているようなことも取り上げます。2011年の東日本大震災の後には、放射線や原発事故のことを特集しています。大人が興味を持つことは、子どもも興味を持つと思っているので。

だから、読者は子どもであるということを意識せずに、自分たちが面白そう、興味があるということからテーマ設定をして取材に行くのが基本ですね。

――創刊号を持ってきていただいているのですが、『子供の科学』の「ここは伝統だ」と思う部分はなんですか?

土舘:並べていただくと分かりますが、ロゴはほとんど変わっていません。また、今でも受け継がれているのが、創刊号にある初代の編集長だった原田三夫さんの「雑誌の役目」という巻頭言です。この精神は今でも変わっていません。

簡単に説明をしますと、科学がどんどん発達していく中で、興味を持つ子どもは多い。だけれども、その研究の最前線にいる研究者たちには、研究の成果を子どもたちに伝える場がないし、言葉も難しくなってしまう。

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