平安時代の雑学【4】平安貴族のディナーで味の善し悪し言うのはタブー? (2/3ページ)

Japaaan

山盛ご飯に保存食のオンパレード…どう見てもお供えだ

平安貴族は、当時において富と権力を兼ね備えた“雲の上”の存在でしたが宴はそれを知らしめる場でもありました。宴で珍しい食材を供することは、己の威勢を誇示することでもあったのです。

しかし、如何に美味しい食材を見つけても冷凍や冷蔵もできませんし、トラックも飛行機もありません。そう、徒歩や牛馬で運んでも腐らないようにするには、塩漬けや乾燥しか方法が存在しませんでした。つまり、アワビやウニ、キジ、カモなど高級な素材を加工した保存食が宴のメイン食材という事です。

また、これら保存食フルコースと山盛りにした米飯を、少しずつ食べて後は残すのが礼儀作法でした。残された食べ物は、使用人や貧しい人などに施されていました。当時の貴族達にとって食にこだわること=はしたない行為だったのです。

こうなると神社のお祭りでスルメや高く盛られたご飯などをお供えしているのと変わらない、と思うかもしれませんが、当時の宴は儀式でもありました。儀式ならば、このようなスタイルになるのも無理はないですね。

味の善し悪し言っちゃだめ!味付けはセルフでお願いします。

この頃の宴では保存食以外には、蒸し物や焼き物、吸い物、生もの(魚や鳥)などがありましたが、だし汁や味付けして供する技術は未発達でした。『めぐり』と呼ばれる調味料4点セットで味付けをしました。

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